モーターと直動部品が一体化しているため、油圧からの置き換えからちょっとした稼動部へのご使用にも便利な電動アクチュエータですが、その使い勝手の良さからどのようなご用途でどのようにご使用いただくかはお客様次第となっています。そこで今回の資料では、お客様の設計のご参考にしていただける様、電動アクチュエータの取付例から用途例までを多数ご紹介していきます。
Thomson の電動アクチュエータとは、「DC モーター」と「ギアヘッド」と「ボールネジまたはアクメネジ」の組み合わせにより、1 ユニットで直動を実現した機器です。
電動アクチュエータの各端の穴にピンを入れ、機械のフレームにあるブラケットと負荷に通すことで取付を行います。
この時、取付ピンは右図に示すようにお互いに平行である必要があります(図a)。ピンが平行でない場合、アクチュエータが曲がる可能性があります。また負荷が中心に来ていない場合、アクチュエータが破損する可能性がありますので、負荷はアクチュエータの軸に沿って設置するようにしてください(図b)。またロールやスプリング式の取付ピンは使用しないでください。
電動アクチュエータは重機械、建設機械、農業機械、特殊車輌などのかんぬき機構による各種ロック、扉開閉、搭載物の角度調節など幅広く使用されています。
また特殊車輌にみられるPLC や産業用コンピュータなどの制御システムへの統合も電動のため容易です。油圧や空圧システムと比べ部品点数が少なく、省スペース化、制御の簡素化、メンテナンスの軽減など、さまざまなメリットが期待できます。
電動アクチュエータは建設機械、重機械、農業機械、除雪車、高所作業車などの各種作業車のエンジンのスロットルコントロールでも使用されています。電動なため制御システムへの統合も容易な上、省スペースにも貢献します。
電動アクチュエータは建設機械、重機械、農業機械、除雪車、高所作業車などの各種作業車のエンジンのスロットルコントロールでも使用されています。電動なため制御システムへの統合も容易な上、省スペースにも貢献します。
電動アクチュエータは医療機器の各種昇降でも幅広く使用されています。油圧ではなく電動にすることで、装置そのものの軽量化や小型化に貢献します。また保護等級の高い電動アクチュエータであればその使用用途は更に広がります。
電動アクチュエータはレジャーボートの各部位の電動操作でも使用されています。THOMSON の電動アクチュエータは耐環境性に優れているため、ハッチや扉の開閉を始め、さまざまな部位でご使用いただくことが可能です。
電動アクチュエータ複数本を同期をとらせて使用することで1 本では対応できなかった箇所での使用も可能になりました。特にテーブルの昇降やフードの開閉など数本で操作をするご用途でのご使用に最適です。